fc2ブログ
flower border

この手の中の恋の一片を

BL作家*四ノ宮慶のブログです。新作情報、同人活動等をお知らせしています。

今日は『子連れSATは外科医を惑わす』の発売日です。

Category仕事情報
  •  closed
  •  closed
おはようございます。四ノ宮です。
昨日、記事を書いて予約投稿にしておこうと思ったんですが、ちょっとバタバタしていて書かずに寝てしまいました……。

twitterで日々、どうでもいいことを呟いているので、ブログではお仕事や同人活動以外のことは、あんまり書いても仕方がないかなぁ……とか思っているのですが、今回はあとがきに書けなかったこととか、お礼とか、お礼とか……書かずに義理を欠くのはいやだなぁと思って、久し振りに発売日に新作のこと、語ってみようかと思います。
(いろいろ進捗ギリギリなので、暇はないけど、心に余裕が欲しいので敢えて書く、みたいな状況だぜ)

そんなこんなで、今日は『子連れSATは外科医を惑わす』の発売日でござんすよ、皆々様方。

sat-topx.jpg

yoshi先生のイラストが本当に素敵ですよね。
某ヒーローアニメ沼にどっぷり浸かっていた頃から、ひっそりこっそり大好きだったyoshi先生と、まさかお仕事ご一緒できると思っていなかったので、担当さんからyoshi先生のお名前を伺ったときには「はひっ?」って変な声が出てしまいました。
お仕事中も何かと細かい点まで気にかけてくださって、お人柄が伝わってきて、私もお仕事なのでいろいろとお願いしたりするんですが、しっかり応えてくださって……。
yoshi先生、本当にありがとうございました。もし、またご縁があったら、是非、お仕事ご一緒できたら嬉しいです。

どのイラストレーターの先生もそうなんですが、本当に素敵な絵のお力添えをいただけること、感謝という言葉では足りないくらい、いつもいつも最大限に感謝しています。

そして、今回この記事で一番書きたかったことは、今作の執筆にあたってはこれまでにないくらい、たくさんの人にご協力をいただいたことです。
本来であれば本誌のあとがきでお礼を述べるべきなのですが、今回またしてもページ数が上限ギリギリであとがきに制限があり、泣く泣くブログでお礼を書かせていただくことにしました。

「あとがきまでエンターテイメントですよ」とは、デビュー元の担当さんのお言葉で、私はもうずっとあとがきが苦手で、苦痛で……。
それで、最低限のお礼の言葉以外、SSを書いてお茶を濁すということを続けていたんですが、それがいつまでも、どこでも、許されるわけがなくて……ほら、あとがきはふつう2〜3Pでしょ?
そこで、作品の裏話とか、あまり読者さんには見えない編集さんとのやりとりなどを織り交ぜて、あとがきを書いたらどうかな……と思って、ルチル文庫様ではあとがきの冒頭に担当さんとのエピソード等を書くようになった次第です。

……で、ですね。
担当さんとのエピソードを書いて、yoshi先生、担当さん、そして読者さんへのお礼やメッセージを書いたら、やっぱり2Pじゃ足りないわけです。
それで、仕方なく、今回お世話になった方々へのお礼メッセージは、カットさせていただきました。
あ、もちろん、それぞれ個別にはもうお礼しております。
ただ、お世話になった方に紙上でお礼が言えなかったのが、少しだけ心残りだったのです。

つまり、ここから凄く個人的な記事になります。
興味のある方は是非、お付き合いくださいませ。

あとがきやカバー袖に書きましたが、私は今作の舞台である中野に行ったことがありませんでした。
実はどの町を舞台にするか悩んでいたんです。
そこで、事件の起きる場所から探すことにしました。
そして選んだのが、東中野にある中野氷川神社でした。
それで、周囲を調べたら「あ、警察病院あるやん!」……と。
東京警察病院は2008年に現在の中野駅北側に移転していたことを、私、実はそのときまで知らなかったんです。(飯田橋にあったのは知っていたんですが)
そこで主人公である外科医は警察病院勤務に決まったわけです。
担当さんとの打ち合わせで、SATと外科医という設定は決まっていて、この時点でプロットは完成していたので、主人公を警察病院に勤務している設定するのはまったく問題ありませんでした。
プロットを立てる際、私はあまり実在する町をそのまま設定することはあまりありません。ほとんどが架空の土地が舞台です。東京のどこか、新宿のどこか、東京から数時間電車に乗った場所にある、どこか。
なので、実在する町をちゃんと舞台にするのは今作がはじめてでした。
いくらネットが発達し、田舎に住んでいても街並やお店がパソコンやスマホで見られる世の中とはいえ、できることなら実際に行って歩いて、その町を感じてみたい……。
そう思った私は、中野と東中野にはじめて行くことにしたんです。

そこで同行してもらったのが、町歩きが趣味の友人でした。
彼女は読書家でもあり、BLも、それ以外も、ジャンル問わずたくさん読んでいます。
ふだんから、町を歩きながら「あ、こういう店のマスターが主人公の話とかいいな」「路地裏の古民家、ワケありのイケメンが住んでそう」とか妄想するらしいです。
そんな彼女が中野や東中野を案内してくれながら、私にたくさん妄想の種を植えつけてくれたんです。
「受けがこういうマンションに住んでいるのはどう?」
「攻めが料理上手なら、ここで買い物するとか、商店街で顔馴染みとかよくない?」
神田川沿いの遊歩道を散歩する攻めと幼児、とか。
警察病院周辺の道路に機動隊が展開している風景とか。
中野氷川神社の境内に多くの人々が溢れ返る様子とか。
「あ、この町で主人公は生活しているんだな」
中野界隈を歩いたお陰で、主人公の生活する様子がすんなりと思い浮かぶようになったんです。
(ただ、お話とはあまり関係ないので、町の風景はバッサリ削ることになりましたが……)
暑い日差しの中、半日以上元気に歩き回って、いろいろお話に繋がる妄想が捗ったのも、行かなければ分からない町の空気を感じられたのは友人のお陰です。
一人じゃ淋しかっただろうし、早々に神社と警察病院だけ見て帰っちゃってたかもしれない。
本当にありがとう。

そして、警視庁特殊部隊——通称SATについて。
実はなにげに警察ものが好きなんですが、調べるのも書くのも難しいということが分かっていたので、ずっと避けていたんです……。
でも、今回の打ち合わせで担当さんとノリノリになってSATということが決まって、ああ、これは己の萌えを最大限に注ぎ込まねばならないな……と思ったんですよ。
好きで買っていた特殊部隊ものの小説、雑誌、記事なんかを引っ張り出し、ネットの海を彷徨い……。
でも、SATです。特殊部隊です。そうそう詳細な資料があるわけでなく、小説は創作部分との境界線も曖昧。
そこで、警察官が家族にいる友人知人、思いつく限りに「分かる範囲、差し障りない範囲でいいので」とことわりを入れてから、質問事項を箇条書きにして送ったんです。
……ですが、予想どおりと言いますか……。
「大阪府警なので警視庁のことは分からへんて。でも、趣味で買ってる雑誌は貸してあげる(専門雑誌)」
「SATのことは……さすがに」
……等々。
自分で調べられること以上ものはほとんど得られず。
これはもう「講釈師、見てきたような嘘を〜」のごとく、いかにもそのように頑張って書くしかないな、となっちゃったんですね。
まあ、どちらにせよ、あとがきにも書いたとおり「きれいサッパリ忘れましょう」となったわけですが……苦笑w
でも、今回は使えなかったけど、いろいろと警察官同士の面白エピソードとか、本当に有り難かったです。萌えました。いつか使います。ええ、いつか。
友達の友達にまで、いろいろと聞いてもらったりして、本当にありがとうございました。また何かありましたら、ご協力をお願いします。

最後に、医療関係になるといつも頼ってしまう某H先生。
今回もお医者様の視点でいろいろとチェックやアドバイス等、ありがとうございました。具体的に教えてもらえるので、いつも本当に助かっています。
きっとまた頼ってしまうことがあると思いますが、呆れずにお付き合いください。

そんなこんなで、イラストレーターの先生や担当さんの他、今作では本当にたくさんの方にお力添えをいただきました。
こうして無事に形となり、発売日を迎えられたのも、ご協力くださった方々のお陰です。
本当に、ありがとうございました。

調べたものを全部盛り込みたくなる性分が災いして、情景描写が過分になり、かなり削ったシーンもあります。
はじめての疑似家族(?)ものということもあって、いろいろと配分が難しくて、かなりの難産だった今作ですが、上記のような方々の協力があってこそのお話です。
少しでも楽しんでいただけたら、私だけでなくお手伝い下さった皆さんにも喜んでもらえると思います。

よろしければ、是非、ご感想等お聞かせください。
編集部宛てにお手紙を頂戴できるのが、ぶっちゃけ一番有り難いです。編集部の方々にも反応があったことが分かりますし、実感できると思うので、もし余裕があったらお手紙等お送りくださると嬉しいです。
もちろん、twitterや公式サイトからのメルフォ、またネット上にご感想をあげていただくのも大歓迎です!

今作から、twitterでのタグ企画を始めようと思います。
後日、Privatterにて限定SSを公開しますので、リスイン希望の方は「#子連れSAT」「#四ノ宮慶」のタグ付きでツイートもしくはリプ下さい。
現在、非常にお仕事諸々が押しているので、SS公開は年明け頃になると思いますが、どうぞよろしくお願いします。
尚、タグ付きのものは有り難く引用RTなどさせていただくと思いますので、どうかご了承ください。

これまでは、編集部にお手紙下さった方に、お返事と一緒にお礼SSをお送りしていたんですが、それだと住所明記していない方にはお礼できなくてモヤモヤしていたんですね。それと、ここ最近、仕事だけでなく私事でもバタバタしていて、お返事が遅れることが多くなっていたので、こういうタグ企画に変更することにした次第です。
これまでどおり、お手紙はいつでも大歓迎ですので、お時間ありましたら是非、読後のお気持ち等お聞かせください。

そんなわけで、今年最後の作品『子連れSATは外科医を惑わす』ですが、お子様好きの方はもちろん、警察特殊部隊好き、医者好きの方々にも楽しんでもらえるお話となっていると思います。
疑似家族もので再会もので、何げにサスペンスもあり、旅情もあり、お料理ものでもあったりします。
盛りだくさんすぎるかもしれません……うん。
でも、私の大好きなものを詰め込んでおります。少しでも読者様の萌え心を震えせられたら嬉しいです。

みんな、軽率にタグ付きで感想呟いたりネットに上げていいんやで? (・∀・)ニヤニヤ
スポンサーサイト